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AGAに対抗できるアボルブとは?
アボルブは5aリダクターゼ還元酵素を阻害する内服薬です。男性ホルモンのテストステロンが抜け毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)に変わっちゃうのを防ぐ役割があります。
実際に、アボルブを体内に投与することで、ジヒドロテストステロンの濃度が下がったというデータも明らかになっています。アボルブ0.5mgを服用してから2週間経った時のジヒドロテストステロンの濃度が87.5%の減少を記録。
試験対象 | 50歳以上の日本人284例 |
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試験期間 | 1日1回を24週間 |
二週間で87.5%もジヒドロテストステロンの濃度が下がったのはスゴイ!!
さらに投与を続けて24週(6ヶ月)経つと、ジヒドロテストステロンの減少率は89.7%まで上昇しています。
プロペシアより上か?上なのか?
アボルブの効果はプロペシアより上?
そもそも5aリダクターゼの阻害作用があるものといえば、プロペシアが有名ですね。日本の病院やクリニックで扱っている内服薬もアボルブよりプロペシアの方が圧倒的に多くなっています。
しかし、成分をよく見ていくと、アボルブのほうがプロペシアよりも高い薄毛改善効果が見込めそうなんです。その最大の理由は5aリダクターゼの1型と2型の両方に効くこと!
プロペシアに含まれている成分はフィナステリドです。フィナステリドも5aリダクターゼ阻害効果がありますが、2型を抑える役割しかありません。しかし、アボルブに配合されている成分のデュタステリドは5aリダクターゼの2型のみならず、1型にも作用するんです。
ちなみに、2型は男性ホルモンの作用を受けやすい頭頂部や生え際などの毛乳頭細胞に分布されています。一方、1型の方はそういった特定の部位のみならず、ほとんどの毛の毛乳頭細胞に存在します。
1型と2型の両方に効果があれば、それだけ薄毛改善効果が期待できるというわけです。実際に男性型脱毛症の方で、アボルブを投与した結果、ジヒドロテストステロンの濃度が抑制されたという結果も出ています。
プロペシア | アボルブ | |
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5αリダクターゼ阻害 | Ⅱ型 | Ⅰ型+Ⅱ型 |
血中DHT抑制効果 | 70% | 90% |
頭皮DHT抑制効果 | 40% | 50% |
こういったデータも考慮するとプロペシアで、なかなか薄毛改善効果が出ないという人は、アボルブを使ってみる価値があると言えそうですね。
アボルブの副作用で勃起不全や性欲減退になるのか?
アボルブを服用して、ひとつ気がかりとなるのが副作用。プロペシアより効果があっても勃起不全や性欲の減退が出ては、ちょっと使うのに躊躇してしまいますね( ゚д゚)
そこで、アボルブの副作用について徹底検証してみました。男性機能に影響を与えるものはテストステロン。アボルブはジヒドロテストステロンに影響があると言われていますが、テストステロンにまで影響があると服用するのにデメリットがあると言わざる得ません。
しかしアボルブ0.5mgを投与して、6ヶ月経っても血清中テストステロン濃度の変化は18.8%の増加でした。つまり、減るどころか増えているんです!これなら性欲の低下や勃起不全ということはまず考えられないと言えそうですね。
これはヨシとします。
さらに具体的な臨床試験の結果が海外で行われていましたので、ご紹介しましょう。18歳から52歳を対象にアボルブを投与した後、精子量や精子の数にどれだけ変化があったのかということを調べた結果が出ています。
服用してから24週間経った後でも平均減少率が23%にとどまっていて、精子の濃度や形態にも影響が認められませんでした。
海外臨床試験において、18~52歳の健康成人(本剤群:27例、プラセボ群:23例)を対象に、52週間の投与期間及び24週間の投与後追跡期間を通して、本剤0.5mg⁄日の精液特性に対する影響を評価した。
投与52週目における総精子数、精液量及び精子運動率の投与前値からの平均減少率(プラセボ群の投与前値からの変化で調整)は、それぞれ23%、26%、18%であり、精子濃度及び精子形態への影響は認められなかった。
本剤群における総精子数の投与前値からの平均減少率は、24週間の追跡期間後においても23%のままであった。
しかしながら、いずれの評価時期においても、全ての精液パラメータの平均値は正常範囲内であり、事前に規定した臨床的に重要な変動(30%)には至らなかった。
また、本剤群の 2 例において、投与52週目に投与前値から90%を超える精子数の減少が認められたが、追跡24週目には軽快した。本剤の精液特性に及ぼす影響が、個々の患者の受胎能に対しどのような臨床的意義をもつかは不明である。
臨床試験では、重要とみなす減少率は30%らしいですが、減っているのは確かなんじゃないの…これ??
私はここ納得できなかったんですけどね、減ってるし。身体的には問題のないレベルなのでしょうか。
ただ、こういったデータは数年かけて行われていません。最近は2年後、3年後に身体に支障をきたしたという報告があります(プロペシアで)。気になる方は、服用を控えた方が良いかもしれませんね。
その他の副作用と注意事項!
アボルブを服用することで、性機能以外にも副作用があるのかどうか調べてみました。これまでに報告されていることでは、乳房肥大、蕁麻疹、発疹、アレルギー反応、血管浮腫も報告されています。
そして、その他の副作用で気になるのが肝機能障害。
アボルブは血中半減期が長いと言われています。血中半減期は簡単に言えば、薬が浸透して血中濃度が下がるまでの期間。
つまりその期間は特に、血液を排出している肝臓に負担がかかりやすいということが言えます。もともと肝臓が弱かったり、持病を抱えている方にはおすすめできない内服薬ですね。
その他の注意事項としては、使用に際して1日1錠ということを守ること。また、男性型脱毛症の方に向けた内服薬なので、女性や小児の方の使用はできないので注意しましょう。
このへんはプロペシアとほぼ同じ内容です。
まとめ
期待値が高い反面、肝臓への負担など不安要素が完全にはぬぐい去れないのがアボルブかなと思います。海外ではすでに、承認されているところもあるんですが、まだ日本では(育毛剤としては)未承認の内服薬です。
データではある程度心配ないというものがあっても、まだちょっと不安だなという人は、日本で承認されているプロペシアを使用した方が良いかと思います。
実際に男性型脱毛症になった人のほとんどが、いきなりアボルブを服用するケースはないでしょうからね。最初はまず、プロペシアから試すのが無難です。
プロペシアを試して、どうしても効果がないと感じた時に最終手段の治療薬としてアボルブを検討するのがよさそうです。
ただ、アボルブを使用する前に体調に問題ないか身体検査を受けたり、AGAクリニックに行って無料カウンセリングを受けてから判断したほうがよさそうです。
【追記】
アボルブが薄毛治療薬として承認されました。名前はアボルブではなく、ザガーロ。中身は全く同じデュタステリドです。
これで日本で薄毛治療薬として、正式に承認されているのは「プロペシア」と「ザガーロ」になるわけです。
正式版はお高い価格になるので、「どうしてもデュタステリドを試したい!安くしあげたい!」という方は、アボルブのジェネリック品というものもあります。参考までに!
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